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北畔(上野)
HOKUHAN

2022.12.25

上野駅から徒歩約5分。
アメ横近くにある歴史ある居酒屋。昭和34年創業。

青森出身でNHK「きょうの料理」の人気料理研究家としても活躍した阿部なをさんのお店です。

1996年、阿部なをさんが84歳で亡くなると、長男の妻である阿部かよ子さんが北畔を継承。現在に至ります。

 

東北の旬の食材を使用した料理

阿部なをさんの出身地である青森(東北)の旬の食材を使用した料理を提供。
春には天然山菜の天ぷら、行者にんにく。夏は鮎の風干し。秋は岩木山麓天然きのこ。冬は津軽雪鍋など。

食材が最も美味しい季節でなければ味わえない北畔の名物を楽しみましょう。

 

冬の名物・津軽雪鍋

10月に電話で問い合わせてみると、津軽雪鍋は11月下旬以降の数ヶ月間のみ提供しているとのこと。
それ以後、北畔を訪問する機会を伺い、12月下旬(クリスマスイヴ)にようやく訪問。
念願の津軽雪鍋にたどり着きました。

お豆腐、きのこ、ネギ、白菜などの上に、分厚い真鱈(天然釣鱈)の切り身と淡いピンク色の白子が山盛り。
鼻を近づけると昆布出汁の優しい香りがします。

コンロでグツグツ熱し始めると、次第に水分が滲み出てきます。
頃合いをみてたっぷりの大根おろしを散りばめれば完成です。

プリプリで口の中で溶けていくような食感の白子、肉厚な真鱈の身。全くクセを感じません。

最後は野菜の旨味までしっかり溶け出した出汁を使って雑炊に。
全体的にとても繊細で優しい味付けになっています。

食べ終えた頃には寒さで冷えきっていた体がポカポカに温まっているでしょう。

津軽雪鍋は2人前から。
ボリュームもあるので、女性2人であれば津軽雪鍋だけでも満腹になるでしょう。

 

お店は昭和の佇まい

扉を開けると右手にカウンター席、左手にテーブル席があり、店内奥にはお座敷エリアもあり。

壁や戸棚などは使い込まれた風合いが出ていて、天井にはニンニクが吊るされていたりと、昭和に戻ったかのような雰囲気。
カウンター奥には黒板もあり、予約客の時間や名前などが書かれています。

また阿部かよ子さんの夫である陶芸家・和唐さんの作品も店内のあちこちに飾ってあります。

 

心のこもった接客

「しっかりおもてなししましょう」
テーブル席に座っていると、かよ子さんやスタッフの皆さんの声が聞こえてきます。
常に客に目配りしていて、入口の扉が開けばすぐに「いらっしゃいませ」と元気に迎え入れてくれます。

電話で予約を入れたのですが、電話越しに現在の女将であるかよ子さんの綺麗な日本語を聞いただけで「いいお店なんだろうなぁ」と感じてしまうほどでした。

 

ADDRESS
東京都台東区上野6-7-10
6-7-10 Ueno, Taito Ward, Tokyo

TEL (17:00-22:30)
03-3831-8759
+81-3-3831-8759

REGULAR HOLIDAY
日曜日
SUNDAY

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発信者:高橋賢司
Webディレクター/吉祥寺 Kichijoji GO!運営
吉祥寺在住。吉祥寺の飲食店情報を中心に発信。ときどき西荻、三鷹、中央線、全国の美味い店

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