みなとみらい線、元町中華街駅2番出口から徒歩約5分。
中華街大通り沿いにある中国広東料理店。1892年（明治25年）創業。
横浜中華街を代表する老舗。

中華街の朝陽門をくぐっていきます。

中華街大通りをまっすぐ。
この日は5月3日。ゴールデンウィーク真っ只中なので物凄い賑やか。

こちらが萬珍樓の外観。
派手な店舗が軒を連ねていますが、萬珍樓の外観はゴージャスでありながら歴史を感じる趣もあり。

金色の店名の周りには龍などが彫られています。鱗まで細かく再現されていてとても綺麗。

偶然見ることができた採青（つぁいちん）

偶然、採青（つぁいちん）に遭遇。これは五穀豊穣を願う獅子舞で「駆邪と降福」を願う中国の神事であり芸能。
横浜中華街では約2ヶ月に1回くらいの頻度で行われるそう。

「邪気を祓い、福をもたらす」という爆竹と銅鑼（どら）をガンガン鳴らしながら各店舗を回っていき、獅子が店頭に用意された「青菜を付けた赤い祝儀袋（紅包：ほんぱお）」を食べる事を表現しています。

2人の舞い手が獅子の中に入って踊っているのですが、ときどき1人の舞い手の頭の上に、もう1人が飛び乗って、獅子が高く舞い上がることも。アクロバティック。

ちなみに、獅子の周りで銅鑼を鳴らしている若い人たちは、背中に「横浜中華学院校友会」と書かれたユニフォームを着ています。
これは横浜にある2つの華僑学校の卒業生を中心に構成する組織。獅子舞はそれぞれの「校友会」のメンバーと、2つの華僑学校の学生たちが協力して行っているそうです。

伝統芸能を継承しながら中華街の活性化にも寄与している活動。素晴らしい。

豪華で快適な店内

萬珍樓本店は全フロアがバリアフリー。広々としていて車椅子の方でも快適に店内を移動できます。
席数は全480席。

入口の扉を開けると、まず驚くのは中国料理店の壁などに貼ってあることが多い縁起物・金童玉女（きんどうぎょくじょ）の巨大像。
ド派手でインパクトが凄い。

入口を入って左側には待合エリア。壁一面に彫り物の装飾。

名店に胸像あり。「龐柱琛先生像」と彫られていて、現在の萬珍樓代表である林兼正氏の父親だそう。

案内されたのは2F。かなり余裕を持ってテーブル席が配置されていて、ゆったり寛げます。

太鼓やピアノが配置された小上がりの舞台。ここで中国古典音楽の生演奏も披露されます。
スタッフに尋ねると、この日は19:30から演奏があるとのことでしたが、17時に予約して来ていたので聞くことができませんでした。

2Fには個室の喫煙所もあり。

絶品の広東料理に舌鼓

萬珍樓の料理は化学調味料を使用せずに仕上げてあります。
培ってきた技で作り上げる広東料理は美味しい、体に優しい、ボリューム満点。
※料理の料金の他に別途サービス料10％がかかります。

燕の巣ふかひれスープ（1人前）2600円。
高級食材2種を贅沢に味わえる1品。気持ちいいとろみがあるので旨みが口の中にジュワッと広がります。コクが深い。
高級中華に来ると「せっかく来たのだから」と、「ふかひれ」が入っている料理をついつい注文してしまう。

海老ニラ餃子（4個）1080円。
餡が透けて見えていてとても綺麗。
餡は海老の弾けるような弾力。皮はもっちりした食感のあとはジュワッと溶けていくよう。
とても美味しい。

大海老の中国塩魚ニンニク蒸し（smallサイズ）3500円。
食感が楽しい1品。海老のプリッとした弾力、細かく刻んだネギのシャキシャキ感が心地いい。
ニンニクも効いているので、ビールが進みます。

豚の角煮（smallサイズ）2800円。
肉の旨みと柔かさがいい。甘い香りも芳醇。smallサイズですがボリュームもしっかり。

春巻（3個）1140円。
形が綺麗で厚みもしっかり。サクサクして香ばしい皮自体もとても美味しい。

ゴマ団子（2個）700円。
粒の大きい胡麻の香り、プチプチ食感。団子のもちもち感。そして甘い餡子。最高。

杏仁豆腐 山桃ソース750円。
山桃ソースの甘くて爽やかな柑橘感がいい。杏仁豆腐の滑らかな舌触りも気持ちいい仕上がり。

紹興貴酒 陳5年（甕出し）180ml。1200円。

アップルソーダフロート（山桃）1200円。
萬珍樓特製の山桃シャーベットと、国産果汁100%スパークリングアップルジュースで仕立てたソーダフロート。

予想はしてましたが、smallサイズであっても1品1品しっかりボリュームがあって。
シメの麺料理、飯料理にいく前にお腹いっぱいになってしまったのが心残り。
どれも美味しそうなので、つい、色々と注文してしまいました。

テイクアウトで肉まんなども楽しめる

店内への入口右側にはテイクアウトでの販売エリアもあります。

各種焼売、肉まん、えびまん、あんまんは蒸したても楽しめる。

肉まんは1個480円。
たっぷりの肉餡を分厚い生地で包んであります。ふわふわ。

各種冷凍食品も販売。焼売、饅頭、その他の料理。有料の保冷バッグもあり。

さすが横浜中華街トップレベルのお店。
外観、内観、料理、接遇。どれも素晴らしいの一言でした。

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発信者：高橋賢司
Webディレクター／吉祥寺 Kichijoji GO！運営
吉祥寺在住。吉祥寺の飲食店情報を中心に発信。ときどき西荻、三鷹、中央線、全国の美味い店

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